潤一郎訳源氏物語 巻一

Fiction & Literature
Cover of the book 潤一郎訳源氏物語 巻一 by 紫式部, 谷崎潤一郎, 古典教養文庫
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Author: 紫式部, 谷崎潤一郎 ISBN: 1230001602333
Publisher: 古典教養文庫 Publication: March 22, 2017
Imprint: Language: Japanese
Author: 紫式部, 谷崎潤一郎
ISBN: 1230001602333
Publisher: 古典教養文庫
Publication: March 22, 2017
Imprint:
Language: Japanese

*全巻完成記念として、この第一巻を一ヶ月間100円にて販売いたします。ぜひこの機会に!

(第二版について)
読者の方のご指摘により、幾つかの誤植を訂正させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。2017/06/10

*当分の間、特別価格の100円にて販売いたします。ぜひこの機会に!

(この本について)
この古典教養文庫版の新々訳「潤一郎訳源氏物語」は以下のような構成になっています。

第一巻 桐壺・帚木・空蟬・夕顔・若紫
第二巻 末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里
第三巻 須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風
第四巻 薄雲・槿・乙女・玉鬘・初音・胡蝶
第五巻 螢・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅枝・藤裏葉
第六巻 若菜上・若菜下
第七巻 柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・雲隠
第八巻 匂宮・紅梅・竹河・橋姫・椎本・総角
第九巻 早蕨・宿生・東屋
第十巻 浮舟・蜻蛉・手習・夢の浮橋

この本は、その第一巻に当たります。
底本は中央公論社の中公文庫版(昭和四十八年六月十日初版、五十五年三月一日第十八版)の「潤一郎訳源氏物語 巻一」です。
注は原書に頭注としてついているもの(谷崎自身による)を割り注の形でいれました。
谷崎潤一郎による「新々訳源氏物語序」と「例言」も掲載しました。
また、各巻の冒頭に、編集者によるその巻の梗概と主な登場人物一覧を掲載して、この長大な物語理解の一助としました。
なお、谷崎は源氏物語を三度現代語に翻訳していますが、この本はその三度目のいわゆる「新々訳」にあたります。

(「源氏物語」について)
「源氏物語」は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説です。
「桐壺」から「夢浮橋」までの全五十四帖で構成されています。
現在では、大きく分けて次のように三部構成と見る見方が一般的です。

第一部 桐壺——藤裏葉
第二部 若菜上——幻
第三部 匂宮以下三巻と宇治十帖

作者は藤原為時の娘である紫式部と言われています。その娘に大弐三位がいます(与謝野晶子は、彼女が「若菜」以降の作者ではないかという説を述べています)。
四百字詰め原稿用紙にすると約二千四百枚に及ぶ長さが有り、およそ五百名近くの人物が登場します。時代も七十年余りにわたっています。また八百首弱の和歌を含んだ歌物語としてみることもできます。
物語としての筋立てが何よりおもしろいこと、心理描写が巧みであること、またその文章が流麗で美意識が鋭いことなどから、しばしば「古典の中の古典」、日本文学史上最高の傑作とされ、その後の日本人の美意識を決定づけたと言う人もいます。

(谷崎潤一郎について)
谷崎潤一郎は、一八八六年(明治十九年)、谷崎倉五郎、関の長男として東京府東京市日本橋区に生まれました。弟の谷崎精二もまた文学的才能に恵まれ、後に作家、英文学者(早稲田大学で教員)となっています。
府立一中に入学しますが、散文や漢詩をよくし、一年のときに書いた『厭世主義を評す』は周囲を驚かせ「神童」と言われるほどでした。
一九〇八年(明治四十一年)、一高卒業後、東京帝国大学文科大学国文科に進みますが、学費未納により中退します。在学中に和辻哲郎らと第二次『新思潮』を創刊し、処女作の戯曲『誕生』や小説『刺青』(一九〇九年)を発表し、早くから永井荷風によって『三田文学』誌上で激賞され、谷崎は文壇において新進作家としての地歩を固めていきます。
関東大震災の後、谷崎は関西に移住し、これ以降ふたたび旺盛な執筆を行い、次々と佳品を生みだしました。長編『痴人の愛』では妖婦ナオミに翻弄される男の悲喜劇を描いて大きな反響を呼びます。続けて『卍』、『蓼喰ふ虫』、『春琴抄』、『武州公秘話』などを発表し、大正以来のモダニズムと中世的な日本の伝統美を両端として文学活動を続けていきます。こうした美意識の達者としての谷崎の思想は『文章読本』と『陰影礼賛』の評論によって知られる。この間、佐藤春夫との「細君譲渡事件」や二度目の結婚・離婚を経て、一九三五年(昭和十年)に森田松子と三度目の結婚して私生活も充実します。
太平洋戦争中、谷崎は松子夫人とその妹たち四姉妹との生活を題材にした大作『細雪』に取り組み、軍部による発行差し止めに遭いつつも執筆を続け、戦後その全編を発表しました。同作の登場人物である二女「幸子」は松子夫人がモデルとなっています。

(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスでの読書に最適化しました。索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

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*全巻完成記念として、この第一巻を一ヶ月間100円にて販売いたします。ぜひこの機会に!

(第二版について)
読者の方のご指摘により、幾つかの誤植を訂正させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。2017/06/10

*当分の間、特別価格の100円にて販売いたします。ぜひこの機会に!

(この本について)
この古典教養文庫版の新々訳「潤一郎訳源氏物語」は以下のような構成になっています。

第一巻 桐壺・帚木・空蟬・夕顔・若紫
第二巻 末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里
第三巻 須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風
第四巻 薄雲・槿・乙女・玉鬘・初音・胡蝶
第五巻 螢・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅枝・藤裏葉
第六巻 若菜上・若菜下
第七巻 柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・雲隠
第八巻 匂宮・紅梅・竹河・橋姫・椎本・総角
第九巻 早蕨・宿生・東屋
第十巻 浮舟・蜻蛉・手習・夢の浮橋

この本は、その第一巻に当たります。
底本は中央公論社の中公文庫版(昭和四十八年六月十日初版、五十五年三月一日第十八版)の「潤一郎訳源氏物語 巻一」です。
注は原書に頭注としてついているもの(谷崎自身による)を割り注の形でいれました。
谷崎潤一郎による「新々訳源氏物語序」と「例言」も掲載しました。
また、各巻の冒頭に、編集者によるその巻の梗概と主な登場人物一覧を掲載して、この長大な物語理解の一助としました。
なお、谷崎は源氏物語を三度現代語に翻訳していますが、この本はその三度目のいわゆる「新々訳」にあたります。

(「源氏物語」について)
「源氏物語」は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説です。
「桐壺」から「夢浮橋」までの全五十四帖で構成されています。
現在では、大きく分けて次のように三部構成と見る見方が一般的です。

第一部 桐壺——藤裏葉
第二部 若菜上——幻
第三部 匂宮以下三巻と宇治十帖

作者は藤原為時の娘である紫式部と言われています。その娘に大弐三位がいます(与謝野晶子は、彼女が「若菜」以降の作者ではないかという説を述べています)。
四百字詰め原稿用紙にすると約二千四百枚に及ぶ長さが有り、およそ五百名近くの人物が登場します。時代も七十年余りにわたっています。また八百首弱の和歌を含んだ歌物語としてみることもできます。
物語としての筋立てが何よりおもしろいこと、心理描写が巧みであること、またその文章が流麗で美意識が鋭いことなどから、しばしば「古典の中の古典」、日本文学史上最高の傑作とされ、その後の日本人の美意識を決定づけたと言う人もいます。

(谷崎潤一郎について)
谷崎潤一郎は、一八八六年(明治十九年)、谷崎倉五郎、関の長男として東京府東京市日本橋区に生まれました。弟の谷崎精二もまた文学的才能に恵まれ、後に作家、英文学者(早稲田大学で教員)となっています。
府立一中に入学しますが、散文や漢詩をよくし、一年のときに書いた『厭世主義を評す』は周囲を驚かせ「神童」と言われるほどでした。
一九〇八年(明治四十一年)、一高卒業後、東京帝国大学文科大学国文科に進みますが、学費未納により中退します。在学中に和辻哲郎らと第二次『新思潮』を創刊し、処女作の戯曲『誕生』や小説『刺青』(一九〇九年)を発表し、早くから永井荷風によって『三田文学』誌上で激賞され、谷崎は文壇において新進作家としての地歩を固めていきます。
関東大震災の後、谷崎は関西に移住し、これ以降ふたたび旺盛な執筆を行い、次々と佳品を生みだしました。長編『痴人の愛』では妖婦ナオミに翻弄される男の悲喜劇を描いて大きな反響を呼びます。続けて『卍』、『蓼喰ふ虫』、『春琴抄』、『武州公秘話』などを発表し、大正以来のモダニズムと中世的な日本の伝統美を両端として文学活動を続けていきます。こうした美意識の達者としての谷崎の思想は『文章読本』と『陰影礼賛』の評論によって知られる。この間、佐藤春夫との「細君譲渡事件」や二度目の結婚・離婚を経て、一九三五年(昭和十年)に森田松子と三度目の結婚して私生活も充実します。
太平洋戦争中、谷崎は松子夫人とその妹たち四姉妹との生活を題材にした大作『細雪』に取り組み、軍部による発行差し止めに遭いつつも執筆を続け、戦後その全編を発表しました。同作の登場人物である二女「幸子」は松子夫人がモデルとなっています。

(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスでの読書に最適化しました。索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
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